僕はお金を使わずに生きることにした

お金を使わずに生きることにした、イギリス人青年、マークボイルさんが過ごした一年間の記録です
カネなし生活、という言葉から想像される、悲壮感も、暗さもなく、若さとユーモアに満ちた文章が、とても気に入りました
私たちが今、少なからず感じている社会的な不公平感や環境破壊といった問題の根っこにあるのは、私たちの身の回りにあるものが、どこからどのようにやってきたかが見えないからで、見えなくしているのが「お金」なのではないか?ということが、筆者の基本的な探求テーマです
一年間のカネなし生活を通して、日常の生活からお金のやり取りをなくしてゆく方法について語られてゆくのですが、その方法の中の大きな柱が、「分かち合い」であり、その分かち合いは、「循環する」ということが、書かれています

お金様 より、おかげさま
いつごろからか、私の心にあるこの言葉を、ぐっと推してくれる本です

『僕はお金を使わずに生きることにした』 マークボイル著
THE MONEYLESS MAN
A Year of Freeconomic Living
Mark Boyle
訳 吉田奈緒子
2011年 11月 26日 紀伊國屋書店 発行